2019年度の集合写真
活動結果が表彰されることでモチベーションが上がり、表彰されなかった拠点も来年に向けて新たに取り組む意欲が見られます。
また、他拠点での活動事例を持ち帰りレベルアップに活かすことで、グループ全体のレベルアップを図っています。
今回は、4つのイベントの各事務局が2021年度の開催レポートをお届けします。
グローバル安全衛生活動発表会
2021年6月、古河AS本社にて「第4回グローバル安全衛生活動発表会」が開催されました。今大会で4回目の開催となり、今年はメキシコ、ベトナム、インドネシア、タイ、中国、日本の合計6か国からの7拠点が参加しました。新型コロナウイルスの影響により、従来の各国からFAS本社に集まっての開催ではなく、各拠点で資料を作成し上映、リモートでつないで質疑応答というかたちでの開催となりました。グローバル安全発表会は、各拠点で実施した様々な安全活動を通じて得た成果を披露する場、他の拠点の安全活動の良い事例の情報を共有することで、横展開や横串活動に役立てる場とすることを目的として開催しています。
当発表会はまだ今回で4回目です。しかしながら毎年レベルが向上し、回を追うごとに充実した発表会になっています。どの拠点も、どのように設備を改善すれば、より安全な作業・安全な環境ができるのかを考え実行しており、改善前と改善後では設備の安全化が進歩した事例が数々紹介されていました。また、安全面の改善から作業効率の向上につながった事例も報告されました。ソフトの面においても、定期的な安全対話や安全教育を粘り強く実施することで、作業する人達の意識も向上してきているようです。特に安全対話では、普段何気なくに行っている作業の中にも危険な行動があることに気づかされ、その場で出来る対策を考え、行動に移すことで、安全な作業をすることを意識できます。このようなことを繰り返し行うことで危険な行動はとらないようになることでしょう。
発表したどの拠点も大変優秀で内容も素晴らしく、他の拠点の見本になるものばかりでした。他の拠点の良いと感じた活動内容を自拠点内で情報共有することで、これからどんどんレベルアップが見込めます。今から次回の開催が待ち遠しいほどです。
当社の労働安全衛生への基本方針は
1. 『人間尊重』『安全第一』に徹した施策の展開
2. 働く人に安全・快適な職場環境の実現
3. 心身の健康保持、増進による疾病ゼロの追求
4. 安全行動を徹底できる人財の育成
です。
日々の安全活動を実施継続することにより、古河ASの従業員全員が、安全で快適な職場環境で働き、心身共に健康になるように切に願います。
グローバル安全発表会はとても素晴らしいイベントです。次回は、古河AS本社で開催され、違う拠点の方々同志が直接コミュニケーションを取り合い、互いに高め合うシーンを是非見たいものです。
グローバルQC発表会
ベトナム・中国・フィリピン・マレーシア・メキシコ・日本から合計6か国11サークルが参加して「第32回グローバルQC大会」が開催されました。
今年も新型コロナウイルスの影響により、FAS本社に集まることは出来ず、各国とFAS本社をリモートで結び、ナレーション付き活動成果報告資料を視聴する形となりました。発表後には、FAS幹部と各サークルメンバーが、カメラを通して対話を行い、友好を深めました!
当発表会の歴史は古く、1990年に「全社品質管理発表会」として始まり、当初は国内だけでしたが、FASの事業拡大に従い、中国、ベトナムと次々参加が増えて、今では、9か国377サークル、総勢1,500名が参加する盛大な活動となりました。
発表資料も時代とともにOHPからパワーポイントへ変わり、アニメ、音声、BGM入りの華やかで、伝わり易い資料になっています。QC手法も以前は、パレート図、特性要因図が主流でしたが、選定した要因と特性の関係を検証を通じて、実証し対策につなげる等、活動そのものが深化しています。
便利さにすっかり慣れてしまい、コミュニケーション希薄な私達に、カメラ越しですが、顔と顔を突き合わせて対話することの大切さを教えてくれました。
次年度は新型コロナウィルスを克服して、是非、直接にお会いしましょう。
グローバルNF改善事例発表会
NF改善事例発表会は、グローバル各社で実践され効果のあった改善事例を多数紹介しています。
目的は、発表会を開催する事による改善活動の推進・動機付けを行い、各社へ横展開する事でお客様に良い品をより安く提供する為に原価低減を加速させることです。
NF改善事例発表会は、2017年6月に第1回大会をスタートしました。
過去から各社でのNF改善活動は行ってきましたが、折角の改善事例や成果を発表する場がないことと、良い事例の横展開のスピードを早めるためにグローバル開催を決めました。
年々各社の改善レベルも上がってきております。
また、改善を通じてチャレンジ精神と自主研でのチームワークができ、人財育成の一端を担っています。
世界技能競技会
古河AS本社にて「第16回世界技能競技会」を開催しました。
今大会で16回目の開催となり、今年は北米地区、アセアン地区、中国地区、インド地区より合計8か国の12生産拠点が参加しました。
新型コロナウイルスの影響により、従来の各国から日本に集まっての開催ではなく、各拠点で開催された技能競技会の風景をビデオに撮り、リモートで各拠点とFAS本社をつないでビデオを見る上映会というかたちでの開催となりました。
技能競技会は「(1)切磋琢磨した技能を披露する場 (2)技能を共有する場 (3)品質向上を検証する場」として自社レベルのベンチマークを行い、より高みを目指し、技術の向上と製造現場のモチベーションが向上する事を目的として開催しています。
技能競技会の歴史は、2006年1月に各協力工場の優秀な作業者の技能披露の場として、古河AS(当時 古河AP)本社工場での開催にさかのぼります。
当時は、国内工場から海外工場への生産拠点の拡大が行われていた時期で、海外製造製品でも国内製造製品と同等の品質が求められ、GST (Global STandard)と呼ばれる世界標準の整備と並行し、世界中で優秀な技能を持った作業者の育成のきっかけとして開催しました。以降、毎年開催することで「ひとづくり」を続けています。
競技は、各国の会社内で予選会を行い、その選考に勝ち上がった選手が各社の代表として本戦の場である古河AS本社に集結し、優勝を目指し作業のスピード、製品の品質で競います。
各種目の出場枠は1人と限られているため、この出場権を掛け予選会から激しい戦いとなっており、また各個人に与えられた出場資格は1度だけのため、大会当日まで繰り返し訓練を重ね、更なる技に磨きを掛けて臨んでいます。
今大会のビデオ内容は、古河ASが指定した規定の3競技(端子圧着、サブASSY、ASSY)で、各社で実施された予選会の模様です。
いずれの競技も手捌きが重要となる手作業で、各社の代表者が匠の技を披露し、視聴者からは「凄い!速い!」「安全意識・改善意識・会社への貢献意識が高く素晴らしい!」「製造現場の雰囲気や仲間意識には感動した」等のコメントが出ました。
この卓越された素晴らしい作業と安全・改善意識を製品製造に活かすだけに留まらず、世界の同僚や後輩たちに匠の技を伝えることで、次の世代の人財育成に繋がっていくことを願いつつ、この大会を行うことの大切さを改めて実感しています。
コロナ禍前の様に日本の古河AS本社で開催し、一緒に食事をしながら言葉も通じない国の人達が、身振り手振りジェスチャーで必死にコミュニケーションを取っていた光景が見られることを楽しみにしています。
2019年度の懇親会の様子
今年はオンラインで開催された国際色豊かな4つのイベント。各イベントの歴史はまちまちですが、更に高品質な製品をより安全に、そしてより低コストで創りだそうとする目的は共通です。再び日本に集っての開催を楽しみに、各地の社員たちは日々研鑽を重ねていることでしょう。