皆さんはモータースポーツをご覧になりますか?
19世紀末、フランスで自動車から始まったレースは、やがてオートバイにも広がり、産業の発展とともに成長を遂げその歴史を重ねてきました。
なかでも、70年以上もの歴史を誇る「MotoGP(ロードレース世界選手権)」は、オートバイレースの最高峰といわれています。
このMotoGPで、古河ASが所属する古河電工グループはファクトリーチームの一つMonster Energy Yamaha MotoGPのスポンサーをしています。
古河ASといえば四輪自動車部品のイメージが強いかもしれませんが、実は二輪にもかかわりがあります。
今回はオートバイレースの魅力に迫りながら、古河ASのモータースポーツとの関係や二輪関連製品をご紹介いたします。前編ではMotoGPの紹介と観戦の楽しみ方、後編では製造する立場からの魅力をお伝えしていきます。ぜひ楽しみながらご覧ください。


※オフィシャルスポンサーロゴがついていない写真は当社社員の撮影によるものです

オートバイレースの最高峰、MotoGP(ロードレース世界選手権)とは


MotoGPが初めて開催されたのは 1949年です。1950年創業の古河ASと同様、今では70年以上もの歴史を誇るまでになりました。
最も有名なロードバイクレースのひとつとして、世界中のファンを魅了しています。

レースでは排気量別に「MotoGP(1000㏄)」「Moto2(600㏄)」「Moto3(250㏄)」「MotoE(電動バイク)」の4クラスあります。この内1000ccのMotoGPは、四輪でいうF-1のような最高峰クラスです。2020年現在、年間19戦、15か国で開催されていますが、今後増えていく予定です。世界各国のレース場が使用され、日本でもツインリンクもてぎにてレースが開催されています。ポイント制で年間ランキングを争います。

最高速約350km/h、マシン200馬力、コーナーでのバンク角60°!と、スピードとパワー溢れるレースは有識者でなくても大いに見応えがあります。

詳しくないと速度以外ピンと来ない方も多いかもしれませんが、例えば軽自動車は約50〜60馬力なので、そのエンジンの出力の大きさには圧倒されるでしょう。

また、バンク角とは、垂直に立った状態を0度として、何度傾いているかを表します。バイクは体を倒し車体を傾けてカーブを曲がらなくてはならない乗り物なので、60度ともなるとそれがいかに傾いているかがお分かりになると思います。
選手たちが地面スレスレに傾けながら、次々と華麗にカーブを抜けていく様は極めてスリリングで、観戦の際の見どころの一つでもあります。

 

古河AS社員が語る!―ファクトリーチームのスポンサーとしての古河電工グループと、ウェルビーイングな企業文化―


スポンサーとしての古河電工グループについて、担当者にお話を伺いました。

―いつ、どのようなきっかけでスポンサーになったのでしょうか。

「ヤマハ発動機様のマリンや、二輪製品に当社の製品をご採用いだいているなどのご縁から、2017年よりオフィシャルスポンサーの一員に加わりました。2019年にはヤマハ発動機様から技術開発賞を受賞しています」

 

―MotoGPとの関わりも、その頃からですか。

「詳細はヒミツですが、それ以前からヤマハのMotoGPマシンに当社の部品が使われています!」

―スポンサーになった時、社内の反応はいかがでしたか。

「自動車部品メーカーだけあって、モータースポーツが好きな社員は多い方だと思います。MotoGPは、正直日本では以前に比べてそれほどメジャーなモータースポーツではないと思いますが、それでも社内のあちこちから驚きの声が聞こえてきました。
それまで疎かったのに、これを機にすっかりMotoGPにはまってしまった幹部もいます」

―海外の社員はいかがでしたか。

「MotoGPはヨーロッパや東南アジアで特に人気が高いので、スポンサーになることが決まったときは、ヨーロッパの現地社員数名から興奮のメールが来ました」

―世界を含め、まさに会社が一丸となった瞬間ですね。

「私自身も以前からMotoGPの大ファンでしたので、ファクトリーチームのスポンサーになる一報を聞いたときは涙を流して喜びました。古河に入社して本当によかったと思いました。レースのたびに勤務先のロゴを目にするなんて夢のようです」

―素敵なファン心理です(笑)世界的スポーツの場で自社が貢献し、その活躍を目にできるのは貴重な体験だと思います。世界につながる仕事であることも、古河ASの面白さの一つですね。現地に行くこともあるのでしょうか。

「スポンサーの一員になってからは、毎シーズンヨーロッパや日本のグランプリに古河電工グループからMonster Energy Yamaha MotoGPチームの応援に駆けつけています」

―まさに、古河社員として冥利に尽きますね。好きなことが仕事につながったり、自社の仕事が社会に貢献していたり、そういった実感を得られることは、長い目で働く上で大切なことです。
―最後に、観戦時、どこを見たらスポンサーであることが分かりますか。

「Monster Energy Yamaha MotoGPチームのマシンやピットなどに古河電工グループの通称『山一マーク』がついていますので是非探してみてください」

―お話をありがとうございました。

会社にはヴィニャーレス選手とロッシ選手のサイン入りヘルメットが大切に保管されていました。

スポンサー企業の一員としての話題から、古河ASならではのウェルビーイングな企業文化が垣間見られるインタビューでした。

 

番外編 〜もっと見たい!方へ。MotoGP特別観戦レポートです!〜

古河AS社員が語る!―MotoGPの現場と楽しみ方―


実際に観戦したMotoGPファンの社員が、毎年10月にツインリンクもてぎで開催される日本グランプリの楽しみ方や見どころをご紹介。こちらは特設ページにてご紹介させていただきます。会場でエスコートされている気分でお楽しみください。

 

古河AS社員による観戦レポート「MotoGPの現場と楽しみ方」ページへ

 

おわりに

今年は残念ながらコロナ禍のために日本での大会は中止となってしまいましたが、選手は日々練習を重ねています。開催延期となった大会や来年以降の活躍に向けて、古河電工グループはMotoGPのチームと選手を引き続きサポートしていきます。
ご興味がある方は、ぜひアーカイブ映像やハイライト映像などをご覧ください。次の開催まで、より一層の理解を深めながら楽しんでいただけますと幸甚です。

Monster Energy Yamaha MotoGPの公式サイトはこちら


次回の後編では、製造する側としての視点から、オートバイに使用されているパーツや二輪製品の紹介、モータースポーツへの思いなど、古河ASならではのオートバイ特集をお送りします。